セキュリティ対策も含めて統合的に管理可能な運用サポートツール。

MDM(モバイルデバイスマネジメント)と言えば、タブレットなど社外に持ち出せる端末をなくした時に端末に入っている情報の漏洩を防ぐための対応策など、セキュリティ環境を整えたり、使える機能を制限してタブレットの適切な使用を促すためのツールとして知られているが、実際に端末を管理、運用するにあたり遠隔操作でのさまざまな機能を備え、端末と管理のサポートをしてくれるMDMもあるという。

セキュリティ対策に加えて運用をサポートしてくれるMDM。

ハンディターミナルの運用サポートをはじめ、タブレット等のスマートデバイスに対応し、現在日本でもMDMとして提供されている「MobiControl」は、Android、iOS、Windows 8といった様々なOSのタブレットが混在している場合にも対応。端末の紛失、盗難時の端末ロックやデータ消去(ワイプ)などのMDMの基本的な機能に加えて、

  • 業務に利用しているアプリの不具合発生時のタブレットの状況把握が可能。
  • 使用する資料ファイルやアプリの配布やアップデートが安全性を保ちながら容易にできる。
  • タブレットを専用端末化できる「ランチャー機能」を備えている

の大きく3つのメリットが付加されており、タブレット管理をセキュリティを保ちながら広い範囲でサポートしている。

まず1つ目の端末で利用しているアプリのトラブル発生時の状況の把握として、遠隔地からの端末の操作、バッテリーの状態や使われ方などのログ監視、または起動しているアプリやサービスの確認によって、何に問題が発生しているのかおおよそ分かるようになっている。例えば「アプリが起動しない」といったトラブルが起こったとき、サポートセンターに端末を送り返すことなくリモート操作で端末のチェックを行い、アプリが起動しない原因の究明と修復が可能となるので予備機保有台数の低減にもつながる。異常が検知された端末や一定の期間業務利用されていないと考えられる端末をピックアップして、管理者に対してアラート通知される点も管理業務を効率化してくれる機能と言える。


ファイルサーバー内の資料も、タブレットに保存させることなく閲覧することができ、外出先でも安全な環境下で資料を商談中に顧客に見せたり、情報を活用することができる。

2つ目として、ファイルやアプリの配布、アップデートが容易にできる点も評価されていると言う。管理画面も分かりやすく、グループごとに端末設定できるため操作しやすい。支社ごとに管理者をおいて対象の支社の端末だけを管理できるようにするなど、管理者ごとに権限を決めることもできる。管理者は必要な時に必要としている端末向けに資料などを配布し利用者に通知できる。またAndroid端末は通常、対象となる端末にアプリをインストールさせようとするとき、端末に「インストールしますか?」と表示されるが、MobiControlでは端末に表示せずに管理者が強制的にインストールすることができる「サイレントインストール」機能があるため、端末を利用していない夜間に自動的にインストールさせたり、配布漏れを防ぐこともできる。


通常タブレットでは左写真のように様々なアイコンが表示され、通信をしたり多くの機能を使用できるが、ランチャー機能を活用することで使用可能な機能を制限して画面に表示し(右写真)専用端末にすることができる。

タブレットを専用端末として使用したいときに、利用者が利用できる機能を限定したり、管理者が利用させたいアプリや機能だけを表示させる「ランチャー機能」も備え、端末利用に慣れていない利用者に対しても、画面やメニューの単純化によって、より使いやすい端末にすることもできる。

このようにセキュリティー対策のみならず、リモートでの様々なメンテナンスサポートまで機能を拡げたMDMを導入することで、管理者の負担軽減や、タブレットでの業務利用が最適化される。また、最新版となるMobiControlV10から、ファイルやアプリなどのコンテンツがさらに簡単に分かりやすく管理できるようになるとともに、Android端末についてはウィルス対策やマルウェア対策、ウェブフィルタリング機能が標準で搭載されるため別途対策をとる必要がなくなると言う。


端末トラブルの早急な解消が必要な場合など、利用シーンによって不可欠な存在となる。

パソコンと違い、タブレットの故障などによるトラブルは端末利用者が状況を把握することはさらに難しくなる。さらにタブレットは社外の現場、例えば倉庫内や店舗など巡回員が使用することなどもあり、管理者が離れた場所で起こったトラブルでも早く解決しなければ業務に支障が出ることが多い。タブレットの使用方法によってこうした場面が想定されるときは、端末を送り返してもらうのではなく管理者がリモートでトラブルを解消できる環境が大切であり、MobiControlのようなMDMの導入を検討する必要がありそうだ。

また、高い頻度で更新される多くの資料を最新版で閲覧する必要がある場合などは対象となる端末の選定や資料の配布に時間と手間が掛るため、わかりやすい管理画面で簡単に対象者に配布でき非常に便利である。

このMDMは、製造や建設現場、ビルのメンテナンス等、設計図などの図面を活用する現場でのタブレット利用に対しての需要が高いと言う。通常のMDMと同様の紛失時の対策や機能制限なども当然備わっており安全なタブレットの利用環境も同時に作れる点で、機密情報を社外の現場で扱う場面が多いケースで活躍するMDMだろう。

実際に社内でタブレットを管理すれば分かる、管理を考えたMDM選定の大切さ。

Q. 今回のバージョンアップで、運用面でさらに利便性が広がりそうですね。

A. .導入されたタブレットがどう使用されるかを一番フォーカスし、それに必要な機能をどんどん開発しています。実際タブレットを導入して運用し苦労された企業に特に受け入れられていると思います。その苦労を経験していない場合、例えば初めてタブレットを導入する時では、「そんなのあると便利だね」というだけで終わってしまう。それが1年後とか2年後のタイミングに連絡をいただき「あの時言っていたのはこれか。タブレットを使ってみてあの時言っていたことが身を持って分かった。」と「MobiControl」の機能の必要性を理解してもらい、MDMを変更されるケースは多いです。

Q. 導入当初はメリットが分かりづらいのでしょうか。

A. スモールスタートということで、最初は少数の端末を導入しテスト運用する場合が多いと思います。台数が少ない場合は特に「MobiControl」のメリットが出にくいかもしれないですね。台数が増えてくるとトラブルも増えたりと管理がさらに難しくなってくる。そういったときに運用面まできちんととサポートしてくれるMDMの価値が分かっていただけるのだと思います。

<取材協力>

ペネトレイト・オブ・リミット株式会社
取締役副社長  兼  CTO  宮下伸也様

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